日暮里 ライノアンドバード(つづき)
本日の核心②。
2階。
これも複合壁。95-100°くらいの壁から、左90°スラブへ渡る。いちおう5級足自由。
この前半部分は、一手目のホールドが多少悪いくらいで、なんてことはない。
後半。遠い。手がない。
画像だとわかりにくいんですが、壁と壁の間で足をステミングさせると、ものすごく効きます(日暮里ライノ2F必須テクニック)。
ただ、画像右のホールド(黄)から次のホールド(青)までがすこぶる遠いので、ほんとは右手で取りたいけど左で取るしかない。そうすると、不安定な片手でスラブに取り付いて、かつ左のゴールホールド(悪い)で安定させなければならない、と。
さて、マッチするかクロスか?
結論から言うと、どっちでもいけるんですが、核心は足。
マッチでもクロスでも、足をここまで送れればほぼ決まります。最初、足を下げた方がゴールを真下に引けるかな、と思ったんだけど、黄色にハイステップで足を安定させた方が手が自由だった。その後赤に足を寄せる。
青ホールドは真上の面が多少効くので、無理マッチするよりは、左で耐えて、じりじり足を送ったら、どこかでハイステップ、という感じか。手が入るならマッチでもok。
日暮里 Rhino and Bird
日暮里ライノアンドバードへ。
ここはアクセスが良いので、わりとよく来る。
雨の平日だから空いてるかなと思ったら、けっこうな混雑。そうか、お盆休みか&雨だと逆に室内のジムが混むのか、と。
相変わらずグレードが辛い(東十条アングラの次だと思う、差はあるけど)ものの、前よりは登れる。クライミング力が付いてきたなら何より。
本日の核心①。
1階左壁。100°壁。
ここは壁が高いので(都内でも一番高いんじゃなかろうか、ボルダーでは)、怖さの分だけでもグレード上がってる気がする。
いちおう5級足自由。
スタートして一手目がいきなり悪い。けっこうとんでもなく悪い。悪いのに100°壁&トラバース。
色々考えたあげく、ハンドジャムなんてレアな持ち方で解決。ホールドとホールドの間の溝に、左手をチョップみたいにジャムして、足寄せて体傾けて右手を寄せる。で、なんとか耐える。
でもあのホールドの置き方は、ジャムが正解ムーブではなかろうか。悪いホールドと悪いホールドくっつけてるし。
その後の左上の石二つも悪い。で、左上スローパーマッチして次の画像へ。
どーん。こんな感じの複合壁。
前提として、今耐えてるスローパーは悪い。で、次の一手をどう出すかだけど、体を投げ出して、後方のホールドを左手で取るのが正解。一番近くにある細長いホールドはぜんぜん効かないので、悪い石&悪い石では止まれない。
ただ、その後方のホールドを取る際に、一瞬真後ろに体を投げ出す感じになるので、それは怖いというより慣れるしかない。慣れて、体がムーブを理解してくれれば、スムーズに動けるようになる。
悪いスローパーの上で次のムーブを逡巡していたら体力が削られていくだけなので、
◎オブザベの時点でそこまで読み切れれば最高
◯怖さを天秤に乗せて迷わないこと
という感じ。
と、いいつつ、1stトライは普通に細長い方を取りにいって落ちました。自分に向けて書いてます(笑)。
前半でけっこう体力を消耗する課題なので、疲れたときこそスタで冷静に取りにいければいいんですけど。
まあ、足自由課題なので、何のためにあの後方にホールドが付いてるのか、はオブザベの段階で考えるべき。そうすると、どう考えても左手で取るべきなので、スローパーの次の手としては、右のウインナー1本よりは良さそう。じゃ、足を安定させて投げ出すか、と、こういう流れ。
この他に、微妙に画像にも写ってるマンモスホールドの4級をトライするも、登れず。
ゴール一手前が核心で、とにかくホールドがぜんぶ悪い&遠い。
登れた人を見てると、右足乗り込んでデッド気味に止めてるみたいだけど、出来ればスタでいきたいところ。「いかにスタで距離を出すか」、次の課題。
もう一課題あるんだけど、長くなったので分割します。
リーチを測ってみよう
よく、手を広げた長さと身長は同じ、と言いますが、厳密には同じではないです。
私の場合、両手を真横に広げて指先から指先までの長さは、身長+7〜8cmくらい。ちょっと腕が長めかも。
たいてい、身長よりはプラス数センチ、リーチの方が長いはずなので、知っておくと、ギリギリの局面で勇気が出ます。身長よりながい◯センチの私ならいける、と。
あと、手を真上に伸ばして、床から指先までの長さ。これは、身長+40-50cmはあると思います。私の場合、身長+48センチ。
把握しておくと、このフットホールドから、この上のホールドまでギリ届くかな?って、オブザベの指標になります。ホールドの形状や壁の傾斜によっては、真っ直ぐ立てないこともままあろうかと思いますが、スラブなんかだと特に、意外と届くぞってのがあるので。
それでも届かなければ、ルートを変えるか、デッド/ランジにするか。
リーチはあるに越したことはないですが、160cm台でも、世界トップクラスの選手はいます。リーチよりも大事なのは、保持力、多様なムーブ、正確なオブザベ、柔軟性、脚力、などかと。
昔、三鷹ジムのテーブルにはリーチを測るメジャーがついてて、そこで測ったのが最初。家でも、メジャーひとつあれば出来るので、レストの日の暇つぶしにでも。
三河島YJ③
三河島YJへ。ここは夜が安い。
8月マンスリーが始まっていたので、1番から順に触る。
本日の核心。
マンスリー10番(4級くらい)。
スタートして三手目の、縦型鳩サブレーみたいなのを取るのが核心。
一手目右のアンダーは全く指が入らず、ニ手目左は丸石で効かず。
店員さんいわく、右足かかとでスタートに乗せて安定させて、左足フラッギングで、左手で取るのが想定ルートとのこと。何回かやって慣れる。
個人的には、右足をスタートの左角について、左手ガストンで中指で耐えて右手〜というムーブで解決(ただし、要それなりのリーチ)。
上から取った右手を、アンダーに返すのがけっこう大変。左手も悪いので。でも一旦はアンダーに入れないと、どちらでいくにしても距離が出ない気がする。
ばらしでは出来たので、次回通し。
マンスリー10,11をとばして12,13を落とす。
10が100°くらい、11が90°スラブ。12,13は強傾斜。どーもやっぱり、緩傾斜か強傾斜か、極端な方が闘える。14,15(どっかぶりとルーフ)も敗退したけど、可能性は感じる。
それと、永らく落とせなかったルーフ長めの4級をクリア。ゴールの一手前が溝のない半円、二手前がポケットという鬼っぷり(ルーフなのにこの手はしんどい)と思っていたけれど、置き方を気をつければ、ずっと足が切れない(一瞬たりとも)ということに気付いた。足さえ切れなければ、腹筋と脚力でなんとか起こせる。で、クリア。
勝手にボルダリング用語そのよん
ボルダリング用語シリーズ。
かっちりした解説はよそにたくさんあるので、好きに書いてます。
カンテ 主にスラブで、壁の端を持つこと。ホールドがなくても、壁の端が角になっていれば意外と持てる。ジムによって、カンテ禁止、カンテすべてok、課題により個別指定、と分かれる。大抵テープが貼ってあるので見ればわかる。個人的には、あるものは使いたいので許してもらいたい。
ハリボテ ボテとも。ホールドとは異なる素材で(大抵木かコンクリ)、壁からせり出すように設置された大きな構造物。ハリボテの上にホールドが2、3またはそれ以上くっついていることがほとんど。三角形のハリボテが半分以上だが、四角、ブロック状、円形、細長、と色々。素材か色が壁とは異なるので、見ればわかる。これもジムにより、ハリボテは全課題で使用ok(ただしハリボテ上のホールドは指定がなければ不可)と、ホールドはもちろんハリボテ自体も課題テープがなければ不可、に分かれる。大抵はテープがなければ使用不可で、ハリボテオールオッケーなジムは珍しい(しかもそういうジムに限って、ハリボテオールオッケーとは書いていない。オブザベの段階で、おかしくね?あれ、ここオッケーなジム?となる)。
コンペなんかだと、オールハリボテ課題があったりする。
足限定 足限とも。手だけでなくフットホールドが限定された課題のこと。対義語は足自由。課題テープに足自由と書いてあれば足自由、何も書いてなければ足限、というジムがほとんど。大抵は、6級くらいまでは足自由で、5級から半々、4級で足自由は稀、という感じ。これもジムによりけりなので、8級からほぼ足限定(パンプ秋葉原とか)もあれば、5級までオール足自由、4級からオール足限(多くの小規模ジムはこんな感じ)というのもある。
足自由 フットホールドが限定されていない課題。対義語は足限。4~5級で足自由だと、大抵手が悪いので、足の置き方を工夫しないと登れない。初級者は足自由を見ると喜ぶが、課題の難易度はあくまでテープの色(級)によるので、足自由だから簡単とは全く限らない。そういう場合は大抵登る前のオブザベをやってない/めんどくさがっている。むしろ、上手い人いわく、足限の方がムーブが限定されるので、登り方が考えやすいとのこと(確かに足自由だと、ムーブの選択肢が広がるので、真剣にオブザベすると足限より時間がかかりそう)。
悪い ホールドのかかりが悪いこと。ここの左手は悪い、この足は悪い、とか言ったりする。対義語は良い。なんとなくニュアンスでわかります。
良い ホールドのかかりが良いこと。ガバとか、でっかいホールドに乗るとか。対義語は悪い。余談だが、大きなフットホールドに見えても、素材がツルツルしていると滑ってほとんど乗れないことがあるので、そういう場合は、悪い。あと、サイドのガバに見えても、デュアルテクスチャーで半分くらいツルツルしてるとか。これが傾斜壁だと本当に悪い。
デュアルテクスチャー 訳したらそのまんまなんだけど。二種類の素材を使ったりして、ホールド表面の感触がザラザラ&ツルツルなこと。ザラザラの部分だけを持とうとすると辛い持ち方になって、かといって両方の部分を持とうとするとかなりの保持力で耐えなければいけない。正直、なんであんのって感じのホールド。外岩に行くとこういうのが実際にあるのかもしれないけど、行ったことがないからわからない。フットホールドにこれが来た時も神経を使う。
ルーフ 直訳すると屋根。180°とかの天井みたいな壁のこと。実際には180°の壁は珍しくって、160°くらいからルーフって呼んでいいんじゃないかと思ってる。また、大抵のルーフは一定の傾斜じゃなくって、始めは160-180°とかだけれど、登っていくに従って徐々に傾斜が抑えられて~、って方が主流だと思う(それでも、ゴールでもまだかぶってて、90°こえてることが多い)。
かぶる かぶりとも。壁がこっち側に倒れていること(90°オーバー)。
どっかぶり 壁がとってもこっち側に倒れていること。基準はないけど、120-130°はもうどっかぶりでいいと思う。
マントリング 忍者がねずみ返しを登るようなムーブのこと。ひとつの壁に複数の傾斜があって、どっかぶり/かぶりからスタート、それがあるところから急に、かなりの緩傾斜(子どもが公園で登る遊具くらいの角度)または稀にスラブに変わる。その角度の境目で、手は先に緩傾斜のホールドに引っ掛けながら、足を横から振り上げて、体を起こして登り上げること。寮の門限を過ぎた男子学生が、二階のベランダから帰宅するところを思い浮かべてください。手をフェンスにかけて、足を乗りこんで、体を返した、はいマントリング、ベランダに到着。
マントル マントリングが必要な壁のこと。形が特殊(かぶりと緩傾斜/スラブから出来ていて、大抵トップの壁面に乗れる構造になっている)なのですぐ分かる。地球と関係あるかは知らない。
東十条アングラの記事でも使いましたけど、これですね。マントル。別角度。
やっとの思いで角度の境目まで来て、取った上の部分の一手目のホールドが悪いと、うわ、しんど、ってなります。
あと、完登してから降りる時がけっこう怖いので、気をつけてください。大抵は、ハシゴかトラバースして8級ルートとかで降りますが、体力が限界だと跳ぶこともあるかも。マントルは降りるまでがクライミングです。
ジム感想まとめ B-PUMP TOKYO(秋葉原)
ジム感想まとめ。
放置分②。
ジム名称:B-PUMP TOKYO(秋葉原)
なぜAKIBAとかにしなかったのか。TOKYOて。
以下、パンプ秋葉原。
徒歩6-8分。
難易度設定:辛口
体感グレード:+0.5〜+0.75(級)
なんか、辛口認定ばっかりしてる気もするけれど、甘口のジムもちゃんとあります。最近行けてないだけで。
個人的には、ちょい辛<中辛<辛口となってて、
ちょい辛くらいのジムグレードが好き。
あんまり辛いと、初心者さんが続かないのでは、と思ってしまうのですよ。
ちなみに、他の人の感想も聞いて辛口としているが、個人的にはここのジムと課題相性は良い。
たぶん、単純な保持力だけでなくて、足ムーブとか極端なスタ/ダイナ系ムーブを要求する課題が多いからだと思う。こないだの自己分析による。
壁面(ボード):コンクリート製
広さ:超広い。めちゃくちゃ広い。行ったことのあるジムの中では一番広い。都内でも有数ではなかろうか。
4F建ての大きなビルで、全フロアが壁。1フロアだけでも、中規模ジムくらい(5-7面)ある。20面?24面?そんくらいはある。
混雑度:★★★★★ そして混む。まあ、正直、東京で一番条件の良いジムだと思うので、そりゃ混むわな、と。平日の2時とかでも、あれ、土日だっけ?というくらい混む。状況によっては、後ろで並んでないとお目当ての課題は撃たない。
ただ、楽しいですよ。課題ごとにホールドの色が分かれていて、そのホールドは別の課題ではほぼ絶対に使わない。コンペみたいでテンション上がるし、壁もすっきりしている。
宇宙みたいなフロアがあったり、宮下公園みたいな屋外(屋上)があったり、外からガラス張りだったり。
関東圏なら一度は来て欲しいし、もし東京に旅行で来て、どこか一箇所ジムに、というなら迷わずここ。
ルーフ:○
マントル:△ 4F屋外に、一応あるはあるが、いわゆるマントル課題ではない。そういう意味では、これだけ広いのに、東十条とか松戸みたいなマントルはない。
アイシング:○ 椅子とテーブル有り。
特筆事項:ノーハンド○。混んでなければだけど。
ショップがとても充実。パンプ荻窪も充実していたが、それ以上かも。
お気に入り度:★★★★★☆
空いてる時間なら星6。混雑ぶんだけ差し引いた。
ジムはだだっ広いが、課題ごとに人が集まるので、知らない人にも話しかけやすい。
あと、子供率高め。ただ、ドームシティと違ってちゃんとしたキッズクライマー。マナーしっかりしてるし、平気で4級とか登ってる。
ジム感想まとめ GRAVITY 高田馬場
ジム感想まとめ。
放置してたシリーズ① 高田馬場グラビティ。
ジム名称:GRAVITY 高田馬場
高田馬場と、下北沢にもあるみたい。
最寄駅:高田馬場
早稲田口徒歩3-4分。同じ馬場のEnergyも早稲田口。
難易度設定:辛口
体感グレード:+0.5〜+0.75(級)
壁が高くないジムは、そう辛くない印象があるのだけれど、ここはわりかし辛め。
壁面(ボード):木製
広さ:狭い。スラブ多め(緩傾斜なし)とかぶりで5面程度。奥にマンスリー壁が1-2面あるのだけど、難易度高め&ホールド少なめのため、触る機会が少ない。
そうすると結局、5面相当なので、狭め。
混雑度:★★★☆☆ Energyよりは空いてる。規模の問題か。
ルーフ:△ マンスリー壁が若干ルーフ。
マントル:なし
アイシング:− 気付かず。分かりやすい位置にはなし。
チョーク関連:ハウスチョーク有り。
お気に入り度:★★★☆☆☆
ハウスルールがめんどくさい。マットの上でオブザベ禁止で、マットから降りてやってくれと言われるが、傾斜とか死角になる部分は近づかないとわからん。結局マットの上でやることになる時間はあるので、見つかった人だけ注意されるという悪循環。
あと、店員の人がヤンキーっぽい。ボルダリングジムって、人の良さそうなお兄ちゃん店員が多かったので、金髪でドンキズボンとかだとちょっと怖い。
有名な女優さんが常連さんにいるらしい。
壁は低いが、課題自体はある程度強度があって、ホールドの使い方なんかも面白い。