気ままにボルダリング

勝手にボルダリング用語を書いたり、ジムの感想を書いたりします

勝手にボルダリング用語そのよん

ボルダリング用語シリーズ。

かっちりした解説はよそにたくさんあるので、好きに書いてます。

 

カンテ 主にスラブで、壁の端を持つこと。ホールドがなくても、壁の端が角になっていれば意外と持てる。ジムによって、カンテ禁止、カンテすべてok、課題により個別指定、と分かれる。大抵テープが貼ってあるので見ればわかる。個人的には、あるものは使いたいので許してもらいたい。


ハリボテ ボテとも。ホールドとは異なる素材で(大抵木かコンクリ)、壁からせり出すように設置された大きな構造物。ハリボテの上にホールドが2、3またはそれ以上くっついていることがほとんど。三角形のハリボテが半分以上だが、四角、ブロック状、円形、細長、と色々。素材か色が壁とは異なるので、見ればわかる。これもジムにより、ハリボテは全課題で使用ok(ただしハリボテ上のホールドは指定がなければ不可)と、ホールドはもちろんハリボテ自体も課題テープがなければ不可、に分かれる。大抵はテープがなければ使用不可で、ハリボテオールオッケーなジムは珍しい(しかもそういうジムに限って、ハリボテオールオッケーとは書いていない。オブザベの段階で、おかしくね?あれ、ここオッケーなジム?となる)。

コンペなんかだと、オールハリボテ課題があったりする。


足限定 足限とも。手だけでなくフットホールドが限定された課題のこと。対義語は足自由。課題テープに足自由と書いてあれば足自由、何も書いてなければ足限、というジムがほとんど。大抵は、6級くらいまでは足自由で、5級から半々、4級で足自由は稀、という感じ。これもジムによりけりなので、8級からほぼ足限定(パンプ秋葉原とか)もあれば、5級までオール足自由、4級からオール足限(多くの小規模ジムはこんな感じ)というのもある。


足自由 フットホールドが限定されていない課題。対義語は足限。4~5級で足自由だと、大抵手が悪いので、足の置き方を工夫しないと登れない。初級者は足自由を見ると喜ぶが、課題の難易度はあくまでテープの色(級)によるので、足自由だから簡単とは全く限らない。そういう場合は大抵登る前のオブザベをやってない/めんどくさがっている。むしろ、上手い人いわく、足限の方がムーブが限定されるので、登り方が考えやすいとのこと(確かに足自由だと、ムーブの選択肢が広がるので、真剣にオブザベすると足限より時間がかかりそう)。


悪い ホールドのかかりが悪いこと。ここの左手は悪い、この足は悪い、とか言ったりする。対義語は良い。なんとなくニュアンスでわかります。


良い ホールドのかかりが良いこと。ガバとか、でっかいホールドに乗るとか。対義語は悪い。余談だが、大きなフットホールドに見えても、素材がツルツルしていると滑ってほとんど乗れないことがあるので、そういう場合は、悪い。あと、サイドのガバに見えても、デュアルテクスチャーで半分くらいツルツルしてるとか。これが傾斜壁だと本当に悪い。


デュアルテクスチャー 訳したらそのまんまなんだけど。二種類の素材を使ったりして、ホールド表面の感触がザラザラ&ツルツルなこと。ザラザラの部分だけを持とうとすると辛い持ち方になって、かといって両方の部分を持とうとするとかなりの保持力で耐えなければいけない。正直、なんであんのって感じのホールド。外岩に行くとこういうのが実際にあるのかもしれないけど、行ったことがないからわからない。フットホールドにこれが来た時も神経を使う。


ルーフ 直訳すると屋根。180°とかの天井みたいな壁のこと。実際には180°の壁は珍しくって、160°くらいからルーフって呼んでいいんじゃないかと思ってる。また、大抵のルーフは一定の傾斜じゃなくって、始めは160-180°とかだけれど、登っていくに従って徐々に傾斜が抑えられて~、って方が主流だと思う(それでも、ゴールでもまだかぶってて、90°こえてることが多い)。


かぶかぶりとも。壁がこっち側に倒れていること(90°オーバー)。


どっかぶり 壁がとってもこっち側に倒れていること。基準はないけど、120-130°はもうどっかぶりでいいと思う。


マントリング 忍者がねずみ返しを登るようなムーブのこと。ひとつの壁に複数の傾斜があって、どっかぶり/かぶりからスタート、それがあるところから急に、かなりの緩傾斜(子どもが公園で登る遊具くらいの角度)または稀にスラブに変わる。その角度の境目で、手は先に緩傾斜のホールドに引っ掛けながら、足を横から振り上げて、体を起こして登り上げること。寮の門限を過ぎた男子学生が、二階のベランダから帰宅するところを思い浮かべてください。手をフェンスにかけて、足を乗りこんで、体を返した、はいマントリング、ベランダに到着。


マントル マントリングが必要な壁のこと。形が特殊(かぶりと緩傾斜/スラブから出来ていて、大抵トップの壁面に乗れる構造になっている)なのですぐ分かる。地球と関係あるかは知らない。

 

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東十条アングラの記事でも使いましたけど、これですね。マントル。別角度。

やっとの思いで角度の境目まで来て、取った上の部分の一手目のホールドが悪いと、うわ、しんど、ってなります。

あと、完登してから降りる時がけっこう怖いので、気をつけてください。大抵は、ハシゴかトラバースして8級ルートとかで降りますが、体力が限界だと跳ぶこともあるかも。マントルは降りるまでがクライミングです。