高田馬場GRAVITY③-2 「座る」
さて、本日の核心。
マンスリー7番。4級くらい。
※傾斜壁です
100-110°くらい。
スラブで、いわゆるノーハンドゴール(両手枠内静止)は見たことありますが、これ傾斜壁です。
え、どうしたらいいの、設定おかしくね?というのが第一印象。
とにかく、ゴール時の足の位置を考えるしかない...左足は一箇所しかないよなあ。
右足は複数候補があるけど、傾斜だから普通に乗せただけでは、手なんてとても離せない。
ステミングったって、こんな傾斜で手が離せるほど効くステミングなんて聞いたことがない。おまけにけっこう高いから怖い。
え、キョン?キョンで固める?でも、手を離す以上、それで足外れたら膝壊さない?無理無理。
と、いう感じで、どーしても分からないので教えてもらいました。
これが正解ムーブ。
「ホールドに座る」
ホールドに座る、という聞いたことのないムーブ。
目から鱗。
実際には座ると同時に右足のスメアを結構効かせてますが、イメージとしては完全に「座る」。
別角度から見た図。
傾斜壁でも、こういう角になってて、入り込める隙間があって、かつ接地面積の広いホールドの場合、どうやら座れるようです。
他でまだ出会ったことがないから一般化できないけど、おそらくそういうことだと思います。
最初に考えたセッターは天才だと思う。
ホールドには「足を乗せるもの」という固定観念があって、トゥかヒールか、インサイド/アウトサイドか、キョンか、たまに反則で膝か、くらいの感じだったのですけど。
座る。そうか座るのか。
もちろん、座っちゃうと、また登るためには立ち上がらないといけないから、ゴール取りかレストとしての運用になるでしょうけど。
ひとつ引き出しが増えました。
高田馬場GRAVITY③
馬場のもうひとつの方へ。
台風の影響で神田川が見たことないくらい速い流れだった。
ここのマンスリーは楽しい。
よく出来てるなーと思った課題①。
マンスリー3番。
ルーフ気味強傾斜、5級マイナスくらい。
スタートは4点支持。
そこから、左手を残して、後方に伸びるようにして右手で円筒型のホールドを取る。
マッチしたら、左足を左下に置いて、そのままゴールしてもいいんだけど、不安定なので、まだ使ってない右のホールドに、ヒールをかけるとものすごく安定する。
ヒールのありがたみをとても感じられる、良いヒールフック入門課題だと思います。
これがマンスリー3番というのも良い(全12-14番くらい)。初心者でも触るもの。
核心課題は別にあって、また長くなりそうなので分割します。
高田馬場エナジー①-2
本日の核心②。
マンスリー15番。4級かなー。30番くらいまである。
一枚に収まらないので、まず前半。傾斜角度それなり。
ボテをかわして、右上の赤ホールドを取るのが核心。遠い&ボテ邪魔&足悪い。
ボテ下部のホールドはガバなので、右手で引きつけて、左足乗り込み&空中に腰を落として、思い切り伸びればなんとか届く。
...絵がない方が説明として適切なんじゃないかと思えてくるレベル。
もっと側対気味というか、ギャラリーに背中向けるというか、そういうイメージなのですけれど。
で、取れたとして、ただ赤ホールドはガバじゃないので、マッチして、ボテ下部に足を差し込むまでは気合と根性。
上からだと、ボテ下部のホールドがすっごい見づらい。でもあれだけ頼りになったホールドだから、この辺にいるだろと足を差し込む、あ、いた、という感じ。
その先はある程度の保持力で落とす課題。
ゴール取り遠いけど、きちんと側対ーダイアゴナルが出来れば距離は出せる。
3-4トライで例の赤ホールドを取って、その先は1撃。
ちなみに前回の記事でも触れたとおりボーナス設定があって、ピンクボテの下側ホールドがボーナス。
高田馬場 Energy①
久しぶりにエナジー行ってきました。
月パス切れてからまた放浪してます。
会員証持ってるジムは1回はブログに載せとこう、って妙な使命感があって(笑)、ようやく来れました。あと行ってないのが1-2箇所。
休日だけど、早めの時間はわりと空いてた。
ここは、真ん中の巨大円柱壁(直径6-7mくらい?)が、360°すべてマンスリー課題になってる。ちゃんとボーナスホールドまで設定されてて、ちょっとしたコンペ気分。
4級メインでざっくり、落とせそうな課題だけ落とす。VSR履いてきたので、スラブはあまり登らず...というか、強傾斜に比べてスラブが辛いと思う。スラブ5級でも恐怖核心だったり、あちこち擦ったりした。
強傾斜4級の、遠い課題とかムーブ核心系を中心に登る。
本日の核心①。
強傾斜ムーブ系4級。マンスリーではない。
画像だとわかりにくいけど、スタートから右壁までが異様に遠い...。手を残しつつ足から跳ぶ(手残し跳び蹴りみたいな感じ)のと、そこから体を起こすのが核心。なので、黄色い豆腐みたいなホールドの角×2が持てるかどうか→ガバではないけど、そこそこ持てる。
右壁に取り付いちゃえば、あとは最低限の保持力でなんとかなる。
(試してないけど別解)→跳び蹴りだと、体をかなり寝かせた状態から起こすのがしんどいので、豆腐の角がそこそこ持てるなら、一瞬キャンパみたいにして行くのもありか?腕への負担は上がるけど、腹筋&上腕二頭筋的なフィジカルではなくなるかも。
保持力ある人ならアリなのかなあ。
もいっこ課題あるので、分割します。
ジム感想まとめ 巣鴨アークダスト
こないだ行ってきた分です。
ジム名称:クライミングジム アークダスト
以下、巣鴨アークダストで。
最寄駅:巣鴨
おばあちゃんの原宿。
駅徒歩6-7分。有名なとげぬき地蔵通り商店街へ。
商店街に入ってそのまま直進、黄色い薬局の角の信じられないくらい細い道に入って、人気のなさに耐えつつ50秒くらい直進すると、右手にあるマンションの1F。音楽スタジオの隣。
難易度設定:甘め
体感グレード:-0.5〜-1.0級
当ブログ初の「甘め」認定(笑)。
昔はざっくり1級分は甘かった。最近は、課題にもよるがそこまでではなくって、-0.5〜-1.0の間という感じ。
ここの面白いのは、一部ハーフグレードがあること。
5級→4/5級→4級→3/4級→3級。
エントリークラスが成長しやすいように、5級から刻んで課題数を増やしてるんだと思う。
ついでに全課題がナンバリングされてて、
(易)1番←→30〜50番(難)となってる。
なので、「3/4級のシングル台までは落とせる」とか、ジム内における自分の立ち位置が測りやすい。
ちなみにジムが狭い(後述)ので、3級でも足自由とかが普通にある。そうすると純粋な保持力勝負になったりする。
壁面(ボード):木製
広さ:狭い。とにかく狭い。実質マンションの一室。知ってるジムの中で一番狭い。東京最狭じゃなかろうか。
0-2人:空いてる
3-4人:普通
5-6人:混んでる
7-8人:満員
9人以上:誰か外にあぶれる という感じ。
このような壁が、コの字型に3面。
それぞれ100°,110°,120°くらい?
あとはルートによっては、天井を使ったルーフに突入する。これはヒールフックが効いて楽しい。
ただ、同時に3人は登れないかなー。2人かなー。
あと、狭さと反比例に課題数はかなり多いので、必然的に壁はホールド&シールでごちゃごちゃします。
それはそれで、嫌いじゃないんですけどね。5級でも4級でも同じホールドを使うとかそういうの。
いちおう、90°垂壁がこれとは別にあるんですけど、狭い&5級(他ジム6級相当)までしかないので、ほぼ初心者のインスト用です。
混雑度:★★★★☆
時間帯によりけりだけど、上で書いたように5-6人いると「ちょっと混んでるな」という感じ。
ツイッターで空いてる時は空いてるよーと呟いてくれたりするので、見るといいかも。
ただ、悪いことばかりではなくって、メイン壁が一箇所、待機場所もその前に一箇所(狭い)となると、必然的にコミュニケーションは生まれる。
自然とガンバが出たり、力量が似ているとごく自然に話せる雰囲気ではある。
ルーフ:◯ 天井を使った180°ルーフ。ただ、側面にホールドが山ほど付けられているので、ヒールとかトゥとか好きなようにかけられる。ので、そんなに苦しい感じはなく、登っててわりと気持ち良い。
こんな感じ(公式サイトより画像借用。問題あったら消します)。
マントル:なし
特筆事項:安い。2時間800円。
公式ページにはレクチャーのことが書いてあるけど、混んでたりするとなかなか難しい。もし教えてほしい場合は、自分から積極的に行くくらいのコミュ力は必要(笑)。
J&Sみたいな感じとはちょっと違う。
お気に入り度:★★★★☆☆
もっと近かったら、空いてる時間を狙って通うと思う。ただ、行ってみるまで混雑度がわかんないんですよね...。
あんまり混んでるとさすがに居心地が悪いので、明らかに空いてるだろって時間に、ちょっと登るかなーくらいで行くのが良いかと。安いし。
あと、ホームジム以外で最高到達グレードを上げたい方。グレード甘めなので、可能性あると思います。
東十条アングラ②
今度こそ、夜のアングラへ。
ここは23時まで空いているので助かる(日・祝除く)。
相変わらずグレーディングが辛い...。+1.25級くらいあるんじゃないかと思う。
6級メインで、5級を3本落とす。スラブ1、強傾斜ステミング1、マントル1。
マントルのは個人的に、他ジムのマントル課題も含めて、落とせた中では過去最大級に難しい課題でした。とにかく一つ一つが遠くて足限で。
写真撮りたかったけど人が多くて無理だった(夜でも混雑)。
他人の登りなしで2撃だったから、オブザベがハマったパターンです。
さて、本日の核心。
スラブ緩傾斜5級(他ジム4級相当)。
相性の良かった課題。
スタート切って、意外とすぐスタートホールドに足が乗った。
ボテとボテ上ホールドを使って、立ち上がったら、左足を思いっきり伸ばして左小ホールドへ。
そのまま左手を取って、フラッギングで支えるのがたぶん核心。
今日はシューズがダウントゥ(VSR)でスラブ仕様じゃなかったけど、さんざんノーハンドとか練習してたおかげで、意外と耐える。あとは手に足とか使って上がって終わり。ゴールが薄い(ほぼ写ってない)ので、バランスを固める必要あり。
登れなかった方の課題。同じスラブの同じグレード。
赤で丸したホールドが滑る滑る。雨で濡れた外岩ですかってくらい滑る。
4級以上で、たまに見ますよね...滑るフットホールド。意図して付けてるようなやつ。
体重をかけないといけないんだけど、かけ方が難しい気がします。イメージとしては、同じ200mlの水を汲むのでも、水道全開にするんじゃなくって、細くゆっくり溜めるイメージ。
10%、20%...と、滑らないことを確かめつつ、少しずつ体重を移していく、壁から剥がれないように。
そんで、出来れば100%は乗せずに、乗せても70-80%までで、あとは手に頼って早めに次のホールドへ行きたい。70%なら滑らないけど、100%乗せると滑る局面は結構あるので。20-30%は、普段よりも手で負担してやるつもりで。
何回かやってそこは越えたんですが、その先の◎したホールドに足が完全に乗り切らず断念。これも意外と薄くて形が悪い。
三河島16
本日の核心。
マンスリー16番。4級相当。
バルジ壁下部110°くらい、上部垂壁くらい。
みてのとおりの跳び課題です。
とは言っても、完全なランジじゃなくデッドで取れます。身長165cmくらいあれば。
スタート写ってなくて申し訳ない。ボテの右側面に、そこそこ良いラップホールドが付いていてそれがスタート。
跳ばない方法あるのかな。いや、たぶんないかな。
この手の課題、私は好きなんですが、女子には辛そう。体が軽ければ、逆にダブルダイノとかで止まるのかな?どうなんだろ。
青のホールドは、ほぼ真四角のブロックなので、全くガバじゃないです。
だから、デッドで届くけど、ブロックの右側面をパーミングする感じになるので、その後のコントロールが結構難しい。
左の赤ホールドの中に足を突っ込んで、ただその足が意外と抜けるので、慎重にかつ重心は完全に左足に預けないといけない。
で、最後は、青ブロックをマッチして、
腕は下に↓引く、
体は上に↑上げる、という完全な引きつけ力勝負。
指先の保持力勝負よりは、こういう体全体を使ったフィジカル勝負の方が、個人的には分がある。
10登くらいしてようやく陥とす。
デッドの感覚を掴むまでに5登、
パーミングからマッチへの切り替えに3登、
足を信じて思い切り引くのに2登。
こういう短い課題は、連登出来るので好きです。