気ままにボルダリング

勝手にボルダリング用語を書いたり、ジムの感想を書いたりします

三河島14 ダイアゴナルとは

久しぶりに仲間とセッション。

6級ー4級まで幅広く触る。

ふだん、このチームで行くジムには、緩傾斜がない&良質なルーフがないので、その2つを中心にやる。

てきとうにノーハンド課題を作って触ってもらう。個人によって得手、不得手がはっきりして楽しい(こんなことばっかり言うから、一緒に行くとスパルタだと言われる(笑))。

ノーハンド+壁に手を置くのナシ、とやると、フットホールドに足をしっかり置けているかどうかがはっきりわかる。その状態で足を踏み替えて上へ、とかやると、加えてバランス感覚と、片足で立ち上がる足の筋力が要求される。人一倍優れていなくていいけれど、ボルダリングやるには最低限必要な能力/筋力だと思うので、意識してくれると嬉しい。

 

ルーフも、苦手意識があって、これまでほとんど触っていないと言う。勿体ない。

男子・高身長・やせ型なんて、ルーフ向きの体型なのに(笑)。

とりあえず、ヒールフック使ったことないと言うので、感覚をつかんでもらう。

大きなガバを両手保持した状態で、右足ヒールフック、左足はトゥで乗り込み。ヒールもトゥ乗り込みも、どちらもルーフでは必須の技術で、両者ともがっちり入ってるから、対角線上に片手片足離せるでしょ?と。

怖い怖いと言われながら、大丈夫落ちないから、と体験させる。もはや課題ではない(笑)。スパルタぶりを発揮。

1人2-3回やったら掴んでくれたみたいで、ルーフ6級をクリア。

...いつも思うんだけど、同じ6級なら100°とかよりルーフの方が絶対辛い気がする。どこのジムでも。

100°6級だと、ルートの途中に悪目のホールドが、せいぜい1-2個ある程度だと思うけど、

ルーフ6級だと、オールガバでも、自重が剥がれないための足捌き+最低限ルーフと戦うためのフィジカルは必須なので、求められるものが多いと思うんだよなあ。

...うーん、でも3級とかになると、スラブもルーフも難しい課題は難しいしなあ。

...初心者用に、足自由&3-4手で終わるルーフ課題とかどうでしょう。ヒールもトゥもいけるフットホールドを用意しといて、7級、とか。

(ちなみに、今言ったのとまったく同じ課題を上野grannyで見ました。でもあそこのルーフは東京イチしんどいルーフなので(笑)、5級設定でした。正しいと思う)

 

話が逸れた。

それで、ルーフで片手片足を離す練習をしているあたりから、ダイアゴナルってよく聞くけど、何?と問われる。

 

...ムーブとしては示せる。示せるけど、言葉で説明できない。理解が足りてない証拠だ。

と、いうことで言語化する試み。

 

diagonal:対角線

これはただの訳で、何の説明でもない。

・どんなムーブか

→対角線上に手足を残して、二点支持で静的安定を得ること。右手ー左足もしくは左手ー右足。

cf)これが右手ー右足だと、軸が右に寄って回転してしまう。安定しない。

・何のためのムーブか

→上で書いたとおり、静的安定を得るため。仮にフットホールドが一つしかない場所でも、ダイアゴナルが取れれば安定する。

→体の振りを使って、より遠くのホールドを取るため。四点もしくは三点支持の状態より、より大きく強く体を振れる。

 

そう、こないだの記事を書いたときにも思ったんですけど、この「安定」と「振り」が自分の中でごっちゃになってるな、と。

 

・安定

→四点支持が一番安定する、それは当たり前だが、四点支持のままでは次のホールドが取れない。そのため、三点または二点支持に切り替えて、次のホールドを取りに行く必要がある。

その際の基本が、「右手で取るなら踏み込みは右足」「左手で取るなら踏み込みは左足」であり、この時に「残した左手ー踏み込む右足」(右手で取る場合)関係が成立する。これを、小さなダイアゴナル、とこないだ書いた。

 

・振り

→遠いホールドを取りに行く時に、勢いを使うこと。振り子のように遠心力?を利用して、体を振って取りに行く。

と、言っても振り方はさまざまで、10cmだけ届かせたい小さな振りもあれば、50cm〜1m単位で届かせたい大きな振りもある。

結果として、足が爪先立ちで切れるギリギリまでいけば、同時にデッドポイントかもしれない。

 

いずれにしても、振る時の基本は、やはり「手に対応する足で踏み込む/立ち上がる」こと。定義付けするなら、小さなダイアゴナルに対して、この振りが加わる動きを「大きなダイアゴナル」と言えなくもない。

同じ振りでも、これが、右手で取りに行くのに、残してる足は左足で、引きつけて残すのも左手、なら、サイファー。右手と一緒に右足も振って、すさまじく勢いを付けて取りに行く。

3級より上の難度でないとまず見ないムーブ。

個人的には、サイファーって、ピッチャーがボールを投げる感覚に近いと思うんですけど、どうでしょう。

(右ピッチャーなら、軸足から踏み込む左足に重心を移して、リリースする直前くらいからの動き)

なので、私右利きなんですが、右はともかく左サイファーはさっぱり出来る気がしません。

左でキャッチボール出来るくらいの身体操作感覚がないと、ボルダリング(3級↑)レベルでは運用出来ない気がするんですが、どうですかね...?

 

取り留めもないですが、とりあえず、ダイアゴナルとは何ぞや、というのが前よりは説明出来そうです。

「右足ー残した左手の関係」「安定」「振りムーブに繋げられる」くらいには。