三河島11 ヒールで「止める」とヒールで「乗り込む」
◯ヒールで止める
・手で掴んでいるホールドと、同じくらいの高さにあるガバ/ブロック/ボテに、ヒールフックをかけて止めること。アンカー的。これ以上体が下がらないようにして、上への推進力とする。
主にルーフや、強傾斜で壁の側面がスラブになっている部分などにかける。
◯ヒールで乗り込む
・比較的大きめのホールドに、基本のトゥではなくヒールで乗り込むこと。もう片方の足は自然とフラッギングしてバランスを取る。乗り込んでしまえば足はものすごく安定するので、手が悪い状態でも次のホールドを取りにいける。
ルーフでは無理だが、スラブから強傾斜まで幅広く使う。乗り込むので、腰前後の高さのホールドで有効。
この2つを、「そこはヒールで」と表現することがあるな、と。
全く別のムーブだけど。
ヒールと言うと、前者の、いわゆるヒールフックばかり想定していたので、最初は後者の「ヒールで」が何を指しているのかさっぱり分からなかった。
前にも使ったけど、例えばこの課題の核心部。
100°壁で、手も足も良くないので、保持力に頼らないならば、ヒールで乗り込むしかない。
幸甚にも、上手い人のセッションに混ぜてもらいました。
2-3級メインで、完登は出来ませんでしたが、ひとつでも上のホールドに行こうとじたばた。
そこで出てきたのが、「ヒールで」。
前に、画像の課題をやっていたので、ああ、あれか、と分かりましたが、知識がないと、混同するなあ、と。
それで記事にしてみて、自分の中で整理が出来た感じです。
ちなみに、どちらのムーブでも共通するのは、シューズのヒール性能。
ヒールラバーの厚さ、ヒールカップが自分に合っているか、そういうものでかかり具合が変わる。