気ままにボルダリング

勝手にボルダリング用語を書いたり、ジムの感想を書いたりします

勝手にボルダリング用語そのに

オブザベーション

オブザベとも。登る前にルートの確認、観察をすること。初心者が省きがちなことその一。最低限、ホールドの数とどっちの手で取るか(手順)は決めておきたい。しかし思ったとおりのムーブにならないこともしばしば。悪そうなホールドも、別の角度から見れば持ち手があったりするので、色んな角度から観察すること。オブザベ→登り→どこが想定と違ったか、の擦り合わせを続けていくことで強くなれるよ。


アンダー

ホールドを下から持つこと。5級くらいから、最初は上から普通に持っていたホールドを、登りの途中で手首を返してアンダーで持つ、とかが出てきたりする。


ガストン

意味わからん一号。親指を下にしてホールドを持つことらしい。たぶんやるべき時は自然にやってる。上手い人たちが、あそこのホールドをガスで持って~と言った時に理解できればそれでいい。


ラップ

包むようにホールドを持つこと。小指が壁側、親指が外側になるように手首を90°回して、指を揃えて曲げて掌で包むように持つ。こぶし大くらいの丸っこいホールドで、指が入らないやつなんかによく使う。あとブロックやボテの角なんかにも意外と効く。


ヒールフック

初心者が躓くムーブその二。かかとをホールドにかける。100°以上の傾斜壁で大活躍。ヒールフックに必要なのは勇気だけ。レンタルより上のシューズなら、ヒールにはラバーがついてるはずなので、それを信頼して思い切り掛けよう。キマれば片手を離せるくらい効く。


トゥフック

初心者が躓くムーブその三。つま先をホールドにひっかける。ヒールよりもコツがいる。膝が曲がっていると止まらないので、膝は伸ばすこと。膝を伸ばして、足を一本の棒にして、つま先でロックしてかけるイメージ。横に下にとこちらはスラブでも使う。ルーフでは必須スキル。


切る

離すと同義。次のホールドへ行く際に、手や足を前のホールドに残したままだと、リーチが届かなかったり、体重が乗り切らなかったりする時に、思い切って片手や片足を離すこと。初心者が躓くムーブその四。例:左足を切って右足に乗り込む。


スラブ

90°の垂壁のこと。90°未満の緩傾斜の壁のことを、スラブと呼ぶこともある。90°未満の緩傾斜が設置されているジムはあまり多くないが、そういう壁でノーハンド課題をやると足の置き方が上手くなる。


ノーハンド

手を使わずに登ること。90°の垂壁では無理。90°未満の緩傾斜限定。ホールドのない場所に手を置いていいとする流派(初級編)と、手はまったく壁に触れてはいけない流派(上級編)がある。


ランジ

ジャンプして次のホールドを片手で取ること。5級以上(稀に6級)でしか見ない。明らかに遠いので、オブザベの段階でランジか...となる。デッドとは異なり足は完全に離れる。大抵の場合、跳ぶ前と跳んだ先のホールドはある程度持てるのでなんとかなる。


デッドポイント

ランジとは異なり、完全には跳ばないムーブ。デッドとも呼ぶ。解説書には、体を引き付けて無重力状態になった一瞬にホールドを取りに行くとあるが意味がわからない。完全には跳ばないが、元のホールドには戻れない程度に勢いをつけて、跳び気味に取りに行く。遠いときに有効。ランジと比べると、スタ気味にやることを意識して。


スタティック

静的。静的なムーブのこと。スタとも。安間佐千さんとか。しんどい箇所やホールドが遠いときにも、決して過度な勢いをつけずにじりじりいって綺麗に取る。対義語はダイナミック。ダイナミックなムーブに比べると、じっくり行くのでムーブの途中では我慢が必要だが、目標ホールドを取った後に止まりやすいというメリットがある。


ダイナミック

動的。動的なムーブのこと。楢崎智亜さんとか。大きな体の振り、ランジ、ダイノ、デッドなどを使って大胆に遠いホールドを取りに行くこと。運動能力と筋力が要求される。対義語はスタティック。勢いがつくので目標ホールドには届きやすいが、振られるのでホールドを取った後に止めるパワーと技術が必要。ボルダリングはスタ派とダイナ派に分かれると勝手に思っている。


ダブルダイノ

ダイノとも。跳んで次のホールドを両手で取りに行く。ランジとの違いは片手か両手か。個人的には、ランジでもダイノでもいける場面ではダイノの方が安定するし怪我も少ないと思っているが、セッターの意図はそうでなかったりするので注意。

 

オブザベーションは大事。本当に大事。

数分かける価値がある。

オブザベを真剣にやって、はー、疲れたわー、あそこが核心だったけど完登したわー、はい、次の課題いこう、とか言えたらインチキクライマー1級。

 

スタティックかダイナミックかはその人の性質、性格とか運動能力とかで分かれると思ってる。史上最強の弟子ケンイチ(格闘技マンガ)にも、静のファイターか動のファイターに二分できるって話があったけど、あれと同じ。

個人的にはスタティック(静)派。すんごい辛い核心部を、涼しい顔してピタッと止めて、完登するあの感じ好き。

とはいえ技術としてのランジ、ダブルダイノは必要なのだけど。