勝手にチェックリスト
よく、強傾斜に強い/スラブに強いとか、
指が強いとか、ダイナミックなムーブが強いとか、
人とセッションしてると、それぞれの得手不得手が出てくるかと思います。
でも、強傾斜に強いとか指が強いって、
なんとなく漠然としてない?と素朴に感じたので、可能な限り要素に分解してみることにしました。
要するに、自分用のチェックリストですが。
ざっくりカテゴリで分けて、得意な意識のあるものには+、いやだなと思うものには-を付けてみる。
無印は可もなく不可もなく。
あと、ガバみたいに誰でも得意なものや、
逆にサイファー/フィギュア4みたいな難度の高いものは除いてます。
※そんなに強いクライマーではないので、初級者基準に落とし込んだ時に、で判断してます
【ホールドの持ち方編】
ガストン
アンダー
スローパー +
ピンチ -
カチ ---
オープンハンド --
ポケット --
ラップ +
パーミング -
狭いマッチ --
木ボテ ---
ブロック的なやつ +
【ムーブ基礎編】
ダイアゴナル ++
フラッギング
クロスムーブ +
マントリング +++
正対
側対
ステミング +++
トラバース ++
長もの
スメアリング
レイバック -
ホールドへの乗り込み +
カウンターバランス +
【ムーブ発展編】
ヒールフック ++
ヒールで乗りこむ --
トゥフック
デッドポイント ++
ランジ ++
ダブルダイノ ++
ハイステップ +
手に足 -
キャンパ
ノーハンド系 ++
【壁の傾斜編】
緩傾斜・スラブ(80°以下) ++
垂壁付近(85°〜95°)
薄かぶり(100°〜 --
強傾斜(120°〜
どっかぶり(140°〜 +
ルーフ(150°〜 ++
【フィジカル編】
腕プッシュ +
引き付け(背筋 +
腹筋の起こし ++
座った状態からの立ち上がり(脚筋 +
指保持力 ---
正対時の開脚等(股関節可動域) +
その他柔軟性 --
【その他編】
オブザベーション
オブザベーションの修正(2登目以降) --
スタミナ ++
メンタル ++
ムーブ再現度(フラッシュ時 ++
コミュ力 ---
ファッションセンス ---
あれ...思った以上にパワー系クライマーになってるな。
確かにダイナ系ムーブとの方が相性はいいんですが、いちおうなるべくスタで取ることを理想としてはいるんですよね...。できるだけセッターのルートを壊さないように、とは。(正攻法で厳しいときは、ダイナ系ムーブで壊しにかかりますが(笑)。)
あと、意外とホールドを持ててないということがよく分かりました。ホールドが持てないから、ムーブで解決しようとしてるんだな。
うーん、ガバ以外のホールドを、愚直に持つ練習した方が良さそうですね。手が悪いときは、なるべく足とムーブの力を借りる&長時間持たないをモットーにしてきましたが、正面から保持できる力を養おう...。
(画像がないので、エナジーで出会ったハロウィンホールドを貼っておきます。)
三河島19 ガストン+手に足
今日の核心。
100°くらい壁。
常連さんの設定課題、辛めの5級とのこと(辛い(笑)。甘め基準の当ブログとしては4級、せいぜい4級マイナでいいんじゃないかと思う)
スタートから1〜2手目がわからず、保持力&せまマッチ&キョンで攻略してたら、そのムーブはとてもしんどそう、と言われる。
セッター想定は違うらしく、何度かやっても分からないので教えていただく。
ガストン+手に足。右手がガス。
右手のホールドがそれなりに悪く、ガスならそれなりに効く。
ただ、その先の足が遠いので、ふつうに正対でマッチだと、けっこうな保持力がいる。そして、核心はそこではないので、消耗してる場合ではない。
と、いうことでこのムーブ。
(絵が下手なのはもうごめんなさい、一応オレンジが左手、水色が左足です)
1手目でガスかけて、体を右に流してからスタートホールドに手に足。けっこうギリギリなので、手が外で、足を内側に入れる。そうすると左手を完全フリーにできるので、マッチして、左手のいい形に持ち替えてから、足を入れ替えてその先へ。
で、核心はここ。
右上部の緑ホールド(半月型)が、持てない。
緑の次の左ホールドはガバなんだけど、
足の位置が低い&両スタンス間が狭いので、あんまり足は頼りにならない。
とばせないし、ヒールとかトゥも厳しいので、マッチで向き合うしかなさそう。
ホールドの左上角が若干効くので、そこを最初に左で取るか、それとも右手のために残しておくか、人それぞれのようです。
で、マッチで耐えたら、苦しいから&ガバだからって雑に勢いで取りに行くと回転して落ちる。
じわじわ耐えながら、ゆっくりガス気味に左手を出したら止まりました。
ガバをガスで取ったのって人生初めてです。でも確かにその方が体幹が回らなくて済む。
ガストンに始まり、ガストンに終わった課題でした。
三河島18 必殺!トゥフック
マンスリー三河島へ。
なんとか週1ペースは保ててます。
ご飯を食べないと深夜の子守りがしんどいので、たくさん食べていたらウエイトが微妙に増えた気がします。
クライマーにとっては死活問題なんですよねー、これ。
食べないという選択肢はなさそうなので、食べた分運動強度を上げて落とすしかないですかね...。
ただ、目的のない腹筋とかって結構苦手で。
キャンパスボードもぶら下がり棒もないんですけど、家で出来るクライミングっぽいトレーニングってないですかねえ。
さて、本日の核心。
マンスリー8番。垂壁。辛めの5級ってところでしょうか。
(ちなみに今月は妙にマンスリーが辛い。)
タイトルでネタバレしてますが、トゥフックです。
ゴールがなかなかに悪い&直下に足がないので、
・トゥフック
・ヒールフック
・保持力でねじ伏せる
のどれかになります。
保持力でねじ伏せるのは、2級〜3級並みのendurance(耐える力)がいる&美しくない。
ヒールは、かけるならスタート左上のホールドのようですが、薄い&角じゃないのでけっこうな強度が必要です。カンテにヒールかけるのは、距離が出ないので不可。
で、トゥフックとなるわけです。
トゥフック。人生で5回くらいしか使ったことがありません(笑)。
スラブとかで下部カンテにかけることはありますが、ルーフや強傾斜では迷わずヒールを選びます(大抵、どちらも効くので)。
でも今回みたいに、「距離を出すこと」が核心で、かつ他に固める方法がないとなると、向き合うしかないんですよねー。
赤丸に左トゥをかけます。右足はスタートホールド上。手順としては、スタートホールドに上がる、左手適当にカンテにかけて右手をゴールに、左手をカンテ一番上に、で、トゥフックからの左手ゴール寄せ。
恒例のない方がいいかもしれない下手な絵。
右手、右足、左足(トゥフック)の3点支持、ゴールを取る前の左手フリー状態を想定。
よく、トゥフックって鼻緒の位置でかけると聞きますが、私の場合、安定したのはこの位置でした。このシューズだと。
鼻緒よりこころもち右下。ちょい側面寄り。
足の親指の根元、第二関節あたりというか。数センチの違いなんですけど。
トゥって聞くと、バレリーナのトゥシューズ的なものを想像して先端を思い浮かべていたのですが、どうもそうではないみたい。
もちろん個人差と、あと体の流し方(カウンターのかけ方)とか、膝を伸ばしてバーにするとか、足首の角度とか、引くベクトルとか、他にもポイントはあるでしょうが。
でもたぶん、すべてを意識化するのは無理なので、何か自分の中でこれっていうポイントを見つけて、「これなら止まれる」とメンタルを固められれば、止まるんだと思います。
私の場合はそれが当てる位置の明確化でした、という話。
三河島17 せまマッチ
3週間ぶりくらいにホームの三河島へ。
月パスはとっくに切れている。
子どもが生まれたので、しばらくはボルダリング頻度を落としますー。
今日の核心。
傾斜壁バルジ4級。
下部100-110°,上部垂壁。
画像は前半部分。スタートして早々に足がない(遠い)ので、右手をまず左Sに寄せる。寄せた時にしっかり乗れるホールドはない(遠い)ので、体幹で止めるか、左足で止めるか、右足スメアで止めるか、そのバランスは人それぞれ。
で、次のホールド(左Sの左上)で、マッチしないといけない......。嫌いな動き。狭い、ガバでないホールドでのマッチ。
本当に、やってこなかった動きなので、耐性がない&ムーブとして信じ切れないんですよね。他の方法があるんじゃないか、って考えちゃう自分がいる。
確かに6級課題とかでこれをやっちゃうと、本来マッチしなくていい場所をマッチしてることになるから、正しいムーブを覚えられないんですよね。それで、そういう風に育ったんだと思いますが。
でも、3-4級で、明らかに他にホールドがない&キョンとかで誤魔化せない場合、狭マッチするしかないんですよね、きっとー。
狭マッチ(せまマッチ)っていいフレーズだな。名付けて愛着を持つようにしよう(笑)。
今日はいつもよく登るクライマーさんと一緒に撃ってて、その人は指が強いんですよね。だからせまマッチを簡単に決めるし、薄いカチとかでも全然怯まない。あと、アウトサイドフラッギングが上手い。
私は対照的で、アウトサイドフラッギングって滅多に使わないんですよねー。
アウトサイドフラッギング=右手を出す時は右足の法則が崩れるので、なんかいやで。
基本的に右手を出す時は右足重心が好きなので、そうするとダイアゴナルになります。ので、本当に他に方法がない時しかフラッギングしない。
あと、せまマッチの代わりに、大きな動きや遠いホールドの取り、跳びを鍛えてきたので、ダイナ系ムーブは割と好きです。振り、デッド、ランジなど。
これってダイアゴナルと繋がってるような気もするなあー。
さて、後半。
×印は女性用のお助けホールド。
なので基本的には右手でボテを取って、とばしでゴール(notガバ)を取る形になる。
後半も足が少ないので、左足乗り込んで左端のホールドを取るのが、けっこう遠い動きになります。傾斜壁だし、おまけに手前の白ボテが邪魔。
でも個人的にはこういう動きは好きなので、マントル返すみたいに左足乗り込んで、両手で1個前のホールドを右下に引いてやれば割と楽に体は返せます。
ので、個人的には前半のせまマッチが核心だと思うんだけど、一緒に撃った彼的にはそこは余裕で、この遠い動きが核心、と言う。
人それぞれで面白い。
人によって核心は違うけど、均して見れば同じ難易度で、4級。いやあ、よく出来てるなあ(笑)。
高田馬場GRAVITY③-2 「座る」
さて、本日の核心。
マンスリー7番。4級くらい。
※傾斜壁です
100-110°くらい。
スラブで、いわゆるノーハンドゴール(両手枠内静止)は見たことありますが、これ傾斜壁です。
え、どうしたらいいの、設定おかしくね?というのが第一印象。
とにかく、ゴール時の足の位置を考えるしかない...左足は一箇所しかないよなあ。
右足は複数候補があるけど、傾斜だから普通に乗せただけでは、手なんてとても離せない。
ステミングったって、こんな傾斜で手が離せるほど効くステミングなんて聞いたことがない。おまけにけっこう高いから怖い。
え、キョン?キョンで固める?でも、手を離す以上、それで足外れたら膝壊さない?無理無理。
と、いう感じで、どーしても分からないので教えてもらいました。
これが正解ムーブ。
「ホールドに座る」
ホールドに座る、という聞いたことのないムーブ。
目から鱗。
実際には座ると同時に右足のスメアを結構効かせてますが、イメージとしては完全に「座る」。
別角度から見た図。
傾斜壁でも、こういう角になってて、入り込める隙間があって、かつ接地面積の広いホールドの場合、どうやら座れるようです。
他でまだ出会ったことがないから一般化できないけど、おそらくそういうことだと思います。
最初に考えたセッターは天才だと思う。
ホールドには「足を乗せるもの」という固定観念があって、トゥかヒールか、インサイド/アウトサイドか、キョンか、たまに反則で膝か、くらいの感じだったのですけど。
座る。そうか座るのか。
もちろん、座っちゃうと、また登るためには立ち上がらないといけないから、ゴール取りかレストとしての運用になるでしょうけど。
ひとつ引き出しが増えました。
高田馬場GRAVITY③
馬場のもうひとつの方へ。
台風の影響で神田川が見たことないくらい速い流れだった。
ここのマンスリーは楽しい。
よく出来てるなーと思った課題①。
マンスリー3番。
ルーフ気味強傾斜、5級マイナスくらい。
スタートは4点支持。
そこから、左手を残して、後方に伸びるようにして右手で円筒型のホールドを取る。
マッチしたら、左足を左下に置いて、そのままゴールしてもいいんだけど、不安定なので、まだ使ってない右のホールドに、ヒールをかけるとものすごく安定する。
ヒールのありがたみをとても感じられる、良いヒールフック入門課題だと思います。
これがマンスリー3番というのも良い(全12-14番くらい)。初心者でも触るもの。
核心課題は別にあって、また長くなりそうなので分割します。
高田馬場エナジー①-2
本日の核心②。
マンスリー15番。4級かなー。30番くらいまである。
一枚に収まらないので、まず前半。傾斜角度それなり。
ボテをかわして、右上の赤ホールドを取るのが核心。遠い&ボテ邪魔&足悪い。
ボテ下部のホールドはガバなので、右手で引きつけて、左足乗り込み&空中に腰を落として、思い切り伸びればなんとか届く。
...絵がない方が説明として適切なんじゃないかと思えてくるレベル。
もっと側対気味というか、ギャラリーに背中向けるというか、そういうイメージなのですけれど。
で、取れたとして、ただ赤ホールドはガバじゃないので、マッチして、ボテ下部に足を差し込むまでは気合と根性。
上からだと、ボテ下部のホールドがすっごい見づらい。でもあれだけ頼りになったホールドだから、この辺にいるだろと足を差し込む、あ、いた、という感じ。
その先はある程度の保持力で落とす課題。
ゴール取り遠いけど、きちんと側対ーダイアゴナルが出来れば距離は出せる。
3-4トライで例の赤ホールドを取って、その先は1撃。
ちなみに前回の記事でも触れたとおりボーナス設定があって、ピンクボテの下側ホールドがボーナス。