気ままにボルダリング

勝手にボルダリング用語を書いたり、ジムの感想を書いたりします

リーチを測ってみよう

よく、手を広げた長さと身長は同じ、と言いますが、厳密には同じではないです。

私の場合、両手を真横に広げて指先から指先までの長さは、身長+7〜8cmくらい。ちょっと腕が長めかも。

たいてい、身長よりはプラス数センチ、リーチの方が長いはずなので、知っておくと、ギリギリの局面で勇気が出ます。身長よりながい◯センチの私ならいける、と。

 

あと、手を真上に伸ばして、床から指先までの長さ。これは、身長+40-50cmはあると思います。私の場合、身長+48センチ。

把握しておくと、このフットホールドから、この上のホールドまでギリ届くかな?って、オブザベの指標になります。ホールドの形状や壁の傾斜によっては、真っ直ぐ立てないこともままあろうかと思いますが、スラブなんかだと特に、意外と届くぞってのがあるので。

それでも届かなければ、ルートを変えるか、デッド/ランジにするか。

 

リーチはあるに越したことはないですが、160cm台でも、世界トップクラスの選手はいます。リーチよりも大事なのは、保持力、多様なムーブ、正確なオブザベ、柔軟性、脚力、などかと。

 

昔、三鷹ジムのテーブルにはリーチを測るメジャーがついてて、そこで測ったのが最初。家でも、メジャーひとつあれば出来るので、レストの日の暇つぶしにでも。

 

三河島YJ③

三河島YJへ。ここは夜が安い。

8月マンスリーが始まっていたので、1番から順に触る。

 

本日の核心。

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マンスリー10番(4級くらい)。

スタートして三手目の、縦型鳩サブレーみたいなのを取るのが核心。

一手目右のアンダーは全く指が入らず、ニ手目左は丸石で効かず。

店員さんいわく、右足かかとでスタートに乗せて安定させて、左足フラッギングで、左手で取るのが想定ルートとのこと。何回かやって慣れる。

個人的には、右足をスタートの左角について、左手ガストンで中指で耐えて右手〜というムーブで解決(ただし、要それなりのリーチ)。

上から取った右手を、アンダーに返すのがけっこう大変。左手も悪いので。でも一旦はアンダーに入れないと、どちらでいくにしても距離が出ない気がする。

ばらしでは出来たので、次回通し。

 

マンスリー10,11をとばして12,13を落とす。

10が100°くらい、11が90°スラブ。12,13は強傾斜。どーもやっぱり、緩傾斜か強傾斜か、極端な方が闘える。14,15(どっかぶりとルーフ)も敗退したけど、可能性は感じる。

 

それと、永らく落とせなかったルーフ長めの4級をクリア。ゴールの一手前が溝のない半円、二手前がポケットという鬼っぷり(ルーフなのにこの手はしんどい)と思っていたけれど、置き方を気をつければ、ずっと足が切れない(一瞬たりとも)ということに気付いた。足さえ切れなければ、腹筋と脚力でなんとか起こせる。で、クリア。

 

勝手にボルダリング用語そのよん

ボルダリング用語シリーズ。

かっちりした解説はよそにたくさんあるので、好きに書いてます。

 

カンテ 主にスラブで、壁の端を持つこと。ホールドがなくても、壁の端が角になっていれば意外と持てる。ジムによって、カンテ禁止、カンテすべてok、課題により個別指定、と分かれる。大抵テープが貼ってあるので見ればわかる。個人的には、あるものは使いたいので許してもらいたい。


ハリボテ ボテとも。ホールドとは異なる素材で(大抵木かコンクリ)、壁からせり出すように設置された大きな構造物。ハリボテの上にホールドが2、3またはそれ以上くっついていることがほとんど。三角形のハリボテが半分以上だが、四角、ブロック状、円形、細長、と色々。素材か色が壁とは異なるので、見ればわかる。これもジムにより、ハリボテは全課題で使用ok(ただしハリボテ上のホールドは指定がなければ不可)と、ホールドはもちろんハリボテ自体も課題テープがなければ不可、に分かれる。大抵はテープがなければ使用不可で、ハリボテオールオッケーなジムは珍しい(しかもそういうジムに限って、ハリボテオールオッケーとは書いていない。オブザベの段階で、おかしくね?あれ、ここオッケーなジム?となる)。

コンペなんかだと、オールハリボテ課題があったりする。


足限定 足限とも。手だけでなくフットホールドが限定された課題のこと。対義語は足自由。課題テープに足自由と書いてあれば足自由、何も書いてなければ足限、というジムがほとんど。大抵は、6級くらいまでは足自由で、5級から半々、4級で足自由は稀、という感じ。これもジムによりけりなので、8級からほぼ足限定(パンプ秋葉原とか)もあれば、5級までオール足自由、4級からオール足限(多くの小規模ジムはこんな感じ)というのもある。


足自由 フットホールドが限定されていない課題。対義語は足限。4~5級で足自由だと、大抵手が悪いので、足の置き方を工夫しないと登れない。初級者は足自由を見ると喜ぶが、課題の難易度はあくまでテープの色(級)によるので、足自由だから簡単とは全く限らない。そういう場合は大抵登る前のオブザベをやってない/めんどくさがっている。むしろ、上手い人いわく、足限の方がムーブが限定されるので、登り方が考えやすいとのこと(確かに足自由だと、ムーブの選択肢が広がるので、真剣にオブザベすると足限より時間がかかりそう)。


悪い ホールドのかかりが悪いこと。ここの左手は悪い、この足は悪い、とか言ったりする。対義語は良い。なんとなくニュアンスでわかります。


良い ホールドのかかりが良いこと。ガバとか、でっかいホールドに乗るとか。対義語は悪い。余談だが、大きなフットホールドに見えても、素材がツルツルしていると滑ってほとんど乗れないことがあるので、そういう場合は、悪い。あと、サイドのガバに見えても、デュアルテクスチャーで半分くらいツルツルしてるとか。これが傾斜壁だと本当に悪い。


デュアルテクスチャー 訳したらそのまんまなんだけど。二種類の素材を使ったりして、ホールド表面の感触がザラザラ&ツルツルなこと。ザラザラの部分だけを持とうとすると辛い持ち方になって、かといって両方の部分を持とうとするとかなりの保持力で耐えなければいけない。正直、なんであんのって感じのホールド。外岩に行くとこういうのが実際にあるのかもしれないけど、行ったことがないからわからない。フットホールドにこれが来た時も神経を使う。


ルーフ 直訳すると屋根。180°とかの天井みたいな壁のこと。実際には180°の壁は珍しくって、160°くらいからルーフって呼んでいいんじゃないかと思ってる。また、大抵のルーフは一定の傾斜じゃなくって、始めは160-180°とかだけれど、登っていくに従って徐々に傾斜が抑えられて~、って方が主流だと思う(それでも、ゴールでもまだかぶってて、90°こえてることが多い)。


かぶかぶりとも。壁がこっち側に倒れていること(90°オーバー)。


どっかぶり 壁がとってもこっち側に倒れていること。基準はないけど、120-130°はもうどっかぶりでいいと思う。


マントリング 忍者がねずみ返しを登るようなムーブのこと。ひとつの壁に複数の傾斜があって、どっかぶり/かぶりからスタート、それがあるところから急に、かなりの緩傾斜(子どもが公園で登る遊具くらいの角度)または稀にスラブに変わる。その角度の境目で、手は先に緩傾斜のホールドに引っ掛けながら、足を横から振り上げて、体を起こして登り上げること。寮の門限を過ぎた男子学生が、二階のベランダから帰宅するところを思い浮かべてください。手をフェンスにかけて、足を乗りこんで、体を返した、はいマントリング、ベランダに到着。


マントル マントリングが必要な壁のこと。形が特殊(かぶりと緩傾斜/スラブから出来ていて、大抵トップの壁面に乗れる構造になっている)なのですぐ分かる。地球と関係あるかは知らない。

 

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東十条アングラの記事でも使いましたけど、これですね。マントル。別角度。

やっとの思いで角度の境目まで来て、取った上の部分の一手目のホールドが悪いと、うわ、しんど、ってなります。

あと、完登してから降りる時がけっこう怖いので、気をつけてください。大抵は、ハシゴかトラバースして8級ルートとかで降りますが、体力が限界だと跳ぶこともあるかも。マントルは降りるまでがクライミングです。

 

ジム感想まとめ B-PUMP TOKYO(秋葉原)

ジム感想まとめ。
放置分②。

 

ジム名称:B-PUMP TOKYO(秋葉原)

なぜAKIBAとかにしなかったのか。TOKYOて。

以下、パンプ秋葉原


最寄駅:秋葉原/新御茶ノ水

秋葉原のが若干近いかな?秋葉原だと、電気街口より。

御茶ノ水なら、ニコライ堂とか聖橋の方。

徒歩6-8分。


難易度設定:辛口
体感グレード:+0.5〜+0.75(級)

なんか、辛口認定ばっかりしてる気もするけれど、甘口のジムもちゃんとあります。最近行けてないだけで。

個人的には、ちょい辛<中辛<辛口となってて、

ちょい辛くらいのジムグレードが好き。

あんまり辛いと、初心者さんが続かないのでは、と思ってしまうのですよ。

ちなみに、他の人の感想も聞いて辛口としているが、個人的にはここのジムと課題相性は良い。

たぶん、単純な保持力だけでなくて、足ムーブとか極端なスタ/ダイナ系ムーブを要求する課題が多いからだと思う。こないだの自己分析による。
壁面(ボード):コンクリート
広さ:超広い。めちゃくちゃ広い。行ったことのあるジムの中では一番広い。都内でも有数ではなかろうか。

4F建ての大きなビルで、全フロアが壁。1フロアだけでも、中規模ジムくらい(5-7面)ある。20面?24面?そんくらいはある。
混雑度:★★★★★ そして混む。まあ、正直、東京で一番条件の良いジムだと思うので、そりゃ混むわな、と。平日の2時とかでも、あれ、土日だっけ?というくらい混む。状況によっては、後ろで並んでないとお目当ての課題は撃たない。

ただ、楽しいですよ。課題ごとにホールドの色が分かれていて、そのホールドは別の課題ではほぼ絶対に使わない。コンペみたいでテンション上がるし、壁もすっきりしている。

宇宙みたいなフロアがあったり、宮下公園みたいな屋外(屋上)があったり、外からガラス張りだったり。

関東圏なら一度は来て欲しいし、もし東京に旅行で来て、どこか一箇所ジムに、というなら迷わずここ。

ルーフ:○ 
マントル:△  4F屋外に、一応あるはあるが、いわゆるマントル課題ではない。そういう意味では、これだけ広いのに、東十条とか松戸みたいなマントルはない。
アイシング:○ 椅子とテーブル有り。
特筆事項:ノーハンド○。混んでなければだけど。
ショップがとても充実。パンプ荻窪も充実していたが、それ以上かも。
お気に入り度:★★★★★☆
空いてる時間なら星6。混雑ぶんだけ差し引いた。

ジムはだだっ広いが、課題ごとに人が集まるので、知らない人にも話しかけやすい。

あと、子供率高め。ただ、ドームシティと違ってちゃんとしたキッズクライマー。マナーしっかりしてるし、平気で4級とか登ってる。

ジム感想まとめ GRAVITY 高田馬場

ジム感想まとめ。
放置してたシリーズ① 高田馬場グラビティ。

 

ジム名称:GRAVITY 高田馬場
高田馬場と、下北沢にもあるみたい。
最寄駅:高田馬場

早稲田口徒歩3-4分。同じ馬場のEnergyも早稲田口。
難易度設定:辛口
体感グレード:+0.5〜+0.75(級)
壁が高くないジムは、そう辛くない印象があるのだけれど、ここはわりかし辛め。
壁面(ボード):木製
広さ:狭い。スラブ多め(緩傾斜なし)とかぶりで5面程度。奥にマンスリー壁が1-2面あるのだけど、難易度高め&ホールド少なめのため、触る機会が少ない。
そうすると結局、5面相当なので、狭め。
混雑度:★★★☆☆ Energyよりは空いてる。規模の問題か。
ルーフ:△ マンスリー壁が若干ルーフ。
マントル:なし
アイシング:−  気付かず。分かりやすい位置にはなし。
チョーク関連:ハウスチョーク有り。
お気に入り度:★★★☆☆☆
ハウスルールがめんどくさい。マットの上でオブザベ禁止で、マットから降りてやってくれと言われるが、傾斜とか死角になる部分は近づかないとわからん。結局マットの上でやることになる時間はあるので、見つかった人だけ注意されるという悪循環。

あと、店員の人がヤンキーっぽい。ボルダリングジムって、人の良さそうなお兄ちゃん店員が多かったので、金髪でドンキズボンとかだとちょっと怖い。

有名な女優さんが常連さんにいるらしい。

壁は低いが、課題自体はある程度強度があって、ホールドの使い方なんかも面白い。

ジム感想まとめ 東十条UNDERGROUND

ジム感想まとめ。

慣れてて書きやすいので、先にアングラを。

ジム名称:UNDERGROUND(東十条)
長いので以降、アングラで。
最寄駅:東十条駅
東十条の改札はホームの両端だけど、どっちからでも同じくらいの距離。徒歩3-4分。
難易度設定:超激辛
体感グレード:+1.2〜+1.4(級)
辛い。とにかく辛い。知り得る限り最も辛いジム。

ほんとの初回さんがここのジムだと、ボルダリングって何て難しいだろう、と感じるかも。人によってはスラブ以外登れないんじゃなかろうか。

ここの7級は6級、6級は5級、5級はすべて4級+くらいだと思います(体感)。

壁面(ボード):木製
広さ:標準。スラブ2面、ルーフ、マントルかぶり〜どっかぶりで7-8面くらい。

登る場所付近にはあまり休憩スペースがない。代わりに、休憩スペースは別であり。ただしそこから壁は見えない。

混雑度:★★★★☆ 上級者で割と混む。その一方でときどき初心者さんも見かける。正直、最初は高田馬場Energyとか、もうちょい緩いとこ行った方がいいのでは、と思ってしまう。

ここの6級(なので、余所の5級)が安定して落とせる人以上なら、楽しいジムかと。
ルーフ:○  いいルーフ。
マントル:○  いいマントル。都内では珍しいくらい良マントル
アイシング:○  スペースもそれなりにある。
特筆事項:ノーハンド○。
休憩スペースにマンガ大量。

チョーク関連:ハウスチョーク有り。
お気に入り度:★★★★☆☆
緩傾斜、ルーフ、マントルと、こんなに揃っているジムは貴重。壁面構成は素晴らしいものがある。

ただ、課題がしんどい。正直、4と5の間に4/5級とか作って欲しい(巣鴨アークダストみたいに)。あ、ここのグレードだと5と6の間で5/6か。

巣鴨は逆に、知り得る中で最もグレードの優しいジムだけど、巣鴨の4級よりアングラの5級の方が絶対辛い。巣鴨の3級とアングラの5級で釣り合うんじゃなかろうか。

 

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マントル一例。マントル下は結構な強傾斜。足自由6級設定。3,4でマッチしてからの5手目が遠い。あと、マントル上の1手目が悪い。

返し自体はラクで、手さえ上げてしまえば簡単。

 

東十条 UNDERGROUND

1ヶ月ぶりくらいに、東十条アングラへ。

アルカトラズに伴うホールド替え後、初。

 

ここのジムはグレードが異常に辛い。課題相性もあるかもだけど、1.25グレードくらい辛いんじゃないかと思う。他所だとけっこう4級倒せるようになってきたんだけど、アングラでは5級1本しか倒せず。

倒せた唯一のやつは、どっかぶり&ステミング課題。日暮里ライノの2階が長かった身としては、ステミングは得意。

 

本日の核心。

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スラブ(緩傾斜)のweekly 1番。

体感的には3〜4級+(余所のジム基準)。みんなけっこう苦戦してた。

薄いスタートから、ダブルスローパー&ダブルプッシュで体を引き上げて、足入れ替えて、左・手に足→右手プッシュで支えて左手で上の緑スローパーへ。

4撃くらい。ここのスラブは前に暇さえあれば触ってたので、課題相性は良い。右の二の腕(上腕二頭筋?)が攣りかけながら倒す。右のピンクをピンチ気味に持つとよい。

 

辛いジムに来ると、自分の得意分野がわかる気がする。おそらく、緩傾斜スラブ、ステミング課題、パワールーフ系、が得意分野。

緩傾斜スラブは足の感覚とバランスと立ち上がり、ステミングは単純に経験値と勇気、

パワールーフはヒールフックとトゥの乗り込み、足ブラ耐性。

 

逆に、保持力というワードは出てこない。オブザベも強い方ではないので、保持力とオブザベの弱さを、足感覚と足ムーブで埋めて、そこに標準相当のテクニックとリーチを乗せた生き物、というところ。

 

手がある程度ガバ気味なら、遠かろうが長かろうが足ムーブでルーフ剥がせるんだけど、ルーフで手がラップだったり狭いポケットだったりすると、現状ではまず厳しい。

思いもよらず自己分析。

 

ちなみに、アルカトラズ(コンペ)の課題が残ってて、ビギナーズ(ここの5級相当)を触ってみたが、どれも登れず。半分くらいまでは行くけど、核心部が越えられない。

松戸の初心者コンペは、課題だけ登ってみたらほぼオンサイトだったことを考えると、辛いなあ、と。